「ドローン ②」について

こんにちは。

福岡県久留米市にあるLIFE行政書士事務所の中江です。

今日はちょっと文字数が多くなる予定で、読む方が疲れてしまうので、前置きは省略します。

今は「ドローン」についてのブログを書いています。

前回はドローンの簡単な概要を書きました。

今回は、実際ドローンはどんな分野で活躍しているのかを書いていきます。

ドローンが活躍する業種は下記です。

①建設分野

②農業分野

③災害対策分野

④地形調査分野

⑤設備点検・警備分野

⑥スポーツ分野

⑦映像制作分野

①建設分野について

「i-Construction」という言葉があります。

ざっくり言うと「建設とITの融合」です。

建設業界はIT化が以前までは遅れていて、測量、設計、施行、管理が全て人の手で行われてました。

IT化は「本来は人がする仕事を機械にさせる」という事ですので、ドローンを導入することで、作業効率は倍増します。

あと、建設現場でドローンを使うメリットは、「作業員の安全」です。

高所での人員の作業ではなく、ドローンによって点検やデータ収集を行うことで、適切な資材の調達や人員配置が可能になります。

あと航空写真の撮影や、土量計算、測量、資材の運搬まで、ドローンはマルチに働いてくれます。

具体的な活躍例は下記です。

・施行管理

高層ビル等の大規模な工事の進捗状況を確認できます。

進捗を撮影するだけでなく、安全性の伝達や位置データを記憶させて巡回ルートを指定すれば、夜間等の警備に活用することが出来ます。

常に正確な点検とメンテナンスをすることができます。

巨大な建設物であれば、細かな進捗チェックやリスクマネジメントが必要ですが、これが人の手でなく、ドローンがやってくれます。効率は明らかです。

・土量計算

株式会社フジタが「デイリードローン」を開発しました。

これは道路工事やトンネル工事で大活躍します。

通常は空撮写真から3Dモデルを作るとき、目印となる「評定点」を何か所も設置し、事前にその位置を正確に測量する必要があり非常に時間がかかりました。

それを変えたのが「デイリードローン」です。

簡易ドローン測量ですが、高精度な測量が可能な技術です。

土木作業終了後にドローンを飛行させ、写真データの処理から土量算出までを当日中に完了させます。

これにより、測量・解析時間が従来の1/3になり、日々の管理を迅速にでき、測量担当者の負担を軽減しました。

・測量

建設現場を上空からドローンで撮影し写真を解析し地形の形状を測定できます。

人が行っていた測量と比べ短時間で測量が可能です。

コストがかかる航空機を使わないと不可能だった山間部や森林の測量も可能になりました。

これも進化系ドローンが開発されており、通常は樹木などの障害物が多いと正確なデータが取れませんでしたが、衛星測位システムなどで、レーザー測量を可能にし、障害物の多い複雑なエリアの測量も出来るようになりました。
※レーザーが樹木の隙間を通って地表面に到達します。

・資材の運搬

これも進化系ドローンが開発され30kgまでの資材であれば、15分の飛行時間で運搬することができるようになりました。

人力で行う従来の作業と比較すると2倍以上の効率というデータもあります。

1日あたりの運搬時間もある程度確保できます。
1日あたり700~800kgの資材をドローンがしてくれると考えると、効果は明らかです。

②農業分野について

よく広大な農場にヘリコプターなどで、農薬を散布するものは見たことがある方も多いと思いますが、必要以上の農薬の散布になったり、コストもかかります。

最近は農業もドローンを積極的に導入している事業者も多いです。

ドローンを導入する他のメリットとしては、飛行中に撮影して映像があるので、広大な農場の状態を常に把握することができます。

これも活躍まちがいなしです!

具体的な活躍例は下記です。

・農薬散布

農業用のヘリと比べてピンポイントで散布でき、コストをカットできます。

必要最小限の農薬しか使われていなかったら、消費者も安心して買い物ができます。

作業時間も人力の1/5くらいで収まります。

あと現在の農業は高齢化問題もありますが、近隣の若い生産者が地域の農業のため、自分の所だけでなく、周辺農家のドローンでの農薬散布に協力してくれたりとかもあるので、人力の人件費と比較すると圧倒的にコストをカットできます。

実際、「農薬を散布する小型無人飛行機操作の認定制度」というものがあり、5年前と比較すると技能認定操縦者は50倍ほど増えています。

・飼育状況の把握・メンテナンス

広大な農地で作物の生育を、完全に把握するのは大変です。

ドローンを導入することで、撮影画像を3D化しグラフ化し管理が出来ます。

(まとめ)

以前ブログで外国人雇用について書きました。

その時も建設業と農業のことを書きましたが共通していることとしては「人手不足」です。

たしかに、ドローンを導入することで、コストをカットでき、人力より正確なデータを得ることが出来るというメリットがありますが、一番のメリットは「人手不足」を解消できることです。

もともと人がやる仕事を機械がやるのが、ITの存在意義であり、その効果は実際利用することで実感できると思います。

ドローンを導入する初期費用は発生しますが、以前と比べ価格帯も下がっている感はあります。

建設業や農業など、大きな規模の仕事はそれなりのドローンを準備する必要はあると思いますが、一度検討する価値はあると思います。

本当は③の災害対策分野まで書くつもりでしたが仕事が入ったので、今日はここで手を止めます。

次回続きを書きます。

次回は「ドローン ③」についてブログを書きますのでよろしくお願いいたします。