「行政書士試験合格術 憲法」について

こんにちは。

福岡県久留米市にあるLIFE行政書士事務所の中江です。

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今回は前回の続きで「行政書士試験合格術 憲法」についてブログを書きます。

前回まで私が合格した経緯を長々書きましたが、今回から具体的にどのような学習方法で試験を突破するかの方法を書きます。

※これは私なりのやり方で、勉強方法は個人個人で違うので参考程度に読んで下さい。

まずは行政書士試験の出題内容のおさらいです。

(法令科目)

〇5指択一式
・基礎法学 (2問 8点)
   
・憲法 (5問 20点)     
・行政法 (19問 76点)   
・民法 (9問 36点)   
・商法 (5問 20点)
  

〇多肢選択式
・憲法 (1問 8点)   
・行政法 (2問 16点)  
 
 
〇記述式
・行政法 (1問 20点)   
・民法 (2問 40点)
  

法令科目は合計244点になります。

(一般知識)

・政治経済社会 (7問 28点)

・情報通信、
個人情報保護 (4問 16点)
 

・文章理解 (3問 12点)  

一般知識は合計56点になります。

合計で300点満点、合格点は180点です。

ここで着目すべきは、「行政法」「民法」です。

記述式で「行政法」20点、「民法」40点の計60点。

5指択一式でも「行政法」は76点、「民法」は36点、多肢選択式で行政法は16点の点数を取る事が出来ます。

合計すると、行政法と民法で188点分と大きくウェイトを占めます。

つまり、「行政法」と「民法」を制するものは試験を制するのです。

ですが、この2科目の理解を深めるためには根底にある「憲法」の学習が必要です。

ですので、まず「憲法」から学習することをお勧めします。

「憲法」を勉強した後に、行政法か民法です。

行政法か民法のどっちにするかは人それぞれですが、私は「行政法」→「民法」の順番にしました。

理由としては、後に学習する「商法」や「会社法」は民法の特別法なので、民法を理解した直後の方がイメージしやすいからです。

順番は「憲法」→「行政法」→「民法」→「商法」「会社法」
一般知識は全く異質のポジションなので平行してやっていくみたいな感じです。

※私の学習方法は、上の流れを何週も行うことでした。

1週目はいまいち理解できませんが、2週目3週目くらいになると分かり始め、3週目4週目くらいになると、細かい所に気づき自発的に色んなことを調べ出します。

スケジュールを立て何週もすることが大切です。
スケジュールは漠然でなく、何月何日までに1週するから、毎日これを確実にする等の具体性が大切です。

始めは薄く進む感じかもしれませんが、何週もすると薄い1週の積み重ねで厚みが出てきます。
バームクーヘンみたいなイメージです。

今回は、「憲法」の学習ポイントを書きます。

(憲法について)

憲法は、この国の最高法規です。

全ての法律は、憲法の定めに反することはできません。

「法律の法律」みたいな感じです。

試験は5指択一式で5問の20点、多肢選択式で1問の8点、計28点です。

実は行政書士試験の合格者、不合格者は170~190点に固まっている傾向があるので、ギリギリ受からなかった、ギリギリ受かったの人が多いです。

ですので、憲法は取っておきたい科目です。できれば7割の20点。

そして法律の学習の入り口でもあるので、おろそかにせず暗記だけでなく理解を深めていく必要があります。

なぜなら、憲法の最近の問題も過去の焼き増しは少なく、学説など思想を問う問題が多いからです。
ですので、難易度は高いです。

まず始めは、基本理念の「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を理解するためテキストと条文を読んで過去問などでアウトプットします。

そして、憲法の枠組みを意識します。

憲法は第103条まであります。構成は下記です。

・総論(憲法の基本的な考え方)

・人権(国民の権利)

・統治(政治のしくみ等)

この枠組みを意識しながら学習します。

学習の流れとしては、テキストと条文と判例を読み込み過去問とかで、アウトプットをする。(問題集を解いたら解説は丁寧に読んで下さい)

上でも書きましたが全体を何週もする必要があるんで、1週目で全て理解しなくてもいいです。

ですが、何週もして下さい。覚えるというより、しっかり理解するという心構えで。

ある程度回り続けると自然に条文や判例を記憶するようになります。

憲法は条文や判例からの出題が多いので基本覚えてしまいましょう。

特に条文は103条しかないので最終的には、全部暗記しましょう。

私の場合は、試験1週間前は基本的に条文の暗記をメインにしてました。

民法や会社法は条文が多いので全て暗記は時間がない方には逆効果ですが、憲法や行政法は暗記が必要になります。

特に憲法の「統治」は国会、内閣、裁判所の出題が多く、条文の内容を問う傾向があるので、取りたいところです。

(まとめ)

・「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を理解する

・総論(憲法の基本的な考え方)、人権(国民の権利)、統治(政治のしくみ等)の3つで条文が構成されていることを理解する。

・読み込みして、すぐに問題を解きアウトプットし、解説を読んでインプットする。

・一度に完璧にしなくていいので何週もする。

・直前期は条文は全て暗記する。判例もできる範囲で覚える。

※暗記は消費期限みたいなのがあるので、完璧な暗記は早い段階より試験に近い段階の方がいいと、個人的には思います。

次回は「行政書士試験合格術 行政法」についてブログを書きますのでよろしくお願いいたします。