「国際結婚 日本版」について

こんにちは。

福岡県久留米市にあるLIFE行政書士事務所の中江です。

このブログではどなたの身近にも起きうる可能性がある、相続、申請、トラブルなど日々の問題や心配事を解決するためのお役立ちアドバイスを更新していきます!

もっとこんなことを知りたい!や具体的な事案などあれば、コメント・メールお待ちしております。

今回は「国際結婚 日本版」について書いていきます。

今回、結婚の記事は2回に分けて書きます。

①日本での国際結婚の場合

②海外での国際結婚の場合

今はコロナの影響で海外の方の来日に規制がかかったり、日本人が海外にいけない状況が続いており、結婚したい2人にとっては深刻な問題になっています。

なぜなら、多くの国が2人のうちどちらか1人が、お互いの国に行って手続きをしないといけない制度だからです。

ただ、そんな中でもきちんと配偶者ビザが許可される方法もあるので書いていきます。

日本での国際結婚の場合

(手続きの流れ)

①相手の国の大使館、領事館で「婚姻要件具備証明書」を発行してもらいます。
※国によって発行ルールが違いますので、事前に確認が必要です。

②市町村窓口で婚姻届をする

③在日大使館や領事館に「婚姻届受理証明書」を提出

④ビザ申請

①について

「婚姻要件具備証明書」とは結婚できることを証明する書類です。

ざっくり説明すると相手側の国が「この人は日本人と結婚することに問題はない人です。」と証明してくれるものです。

日本人側は日本が「この人は〇〇国の人と結婚することに問題はない人です。」と証明してくれるものです。
日本人は日本の役所で手続きする場合は不要です。

例えば日本で結婚できる年齢が民法に定められていますが、海外では別の法律で定められているので日本と年齢要件が変わります。独身である証明も必要です。
2人それぞれ法律要件を満たしていれば、それぞれの国で取得できます。

日本での結婚の場合は海外のパートナーの「婚姻要件具備証明書」が必要で、かつ日本語訳する必要があります。

※次回のブログで書きますが、海外の方式で結婚する場合は日本人サイドが「婚姻要件具備証明書」を取得する場合、相手国が法務局で発行されたものを求めることが多いので法務局で発行したほうがいいです。

※外務省での認証してもらう必要があります。

日本で発行された公的証明書を外国で使用する場合、外国の提出先がそれの真偽を判断するのはすごく難しいです。
日本の外務省が「これは本物です。」と保証することです。

ただ、ハーグ条約締結国でない国の場合、外務省での認証後、相手の母国の大使館、領事館で認証が必要です。例えば中国とかです。

②について

必要書類を準備して最寄りの役所に提出します。受理されれば晴れて2人は日本において夫婦になります。

この時「婚姻届の記載事項証明書」を2通発行してもらいます。
1通は相手国側での手続きに、もう1通は婚姻事実が戸籍に反映されるまでの証明書として利用できます。

③について

在日大使館や領事館に「婚姻届受理証明書」を提出します。
日本で手続きすれば相手国でも有効な婚姻が成立する国が多いです。
「婚姻証明書」をゲットできます。

※国によってルールが異なるので事前に確認しておく必要があります。

④について

ついに「日本人の配偶者等ビザ」の申請です。
日本に在日している場合は「在留資格変更許可申請」になります。

(必要書類)

・婚姻要件具備証明書

国によっては婚姻要件具備証明書する制度がないとこもあり、その場合は「宣誓書」が発行されます。

・パスポート

・戸籍謄本

※日本での結婚は偽装結婚を防止するため、追加で必要書類を求められます。
国によって変わってきます。

※ビザ申請はその他たくさん必要書類があります。

(コロナの影響)

今はコロナの影響で海外の方の来日に規制がかかったり、日本人が海外にいけない状況が続いており、結婚したい2人が別々の場所にいるケースも多いです。

つまり、パートナーが今日本に来れない場合手続きできるか心配になると思います。

①役所での手続き

コロナウイルスの影響でパートナーが日本に来れないため、婚姻要件具備証明書が取得できないことを役所に伝えて下さい。

その場合婚姻要件具備証明書に代わる書類を案内してくれることがあります。
案内された書類を準備し日本での結婚手続きは終わります。

②ビザ申請

日本の結婚手続きが終わったら、相手国の在日大使館や領事館への報告は保留にします。
ただ来日できたら必ず報告しないといけません。

ビザ申請の際に、書面で外国人パートナーがなぜ在日大使館や領事館への報告が出来ていないかを説明します。

説明することで、コロナウイルスの影響を踏まえたうえで審査をしてくれます。
ですが、必ず許可になるわけではないです。

(まとめ)

現在、国際結婚は永住権や居住査証取得のため偽装結婚が多くなっています。
ですので、国際結婚も年々複雑なっています。
また、コロナウイルスの影響で手続きが困難になっている方も多いでしょう。

ですが、出来ないってことではないので1つ1つ手順を踏んでいきましょう。

愛する人と結婚してずっと末永く暮らすためなら、面倒くさい手続きも頑張れるんじゃないでしょうか。

次回は、「国際結婚 海外」についてブログを書きますのでよろしくお願いします。