「LGBT ①」について

こんにちは。

福岡県久留米市にあるLIFE行政書士事務所の中江です。

私が「LIFE行政書士事務所」という屋号にした理由ですが、HPのスローガンで書いている「皆様の全てのLIFEをサポートします」という内容を実現したかったからです。

行政書士なので、弁護士の先生みたいに裁判の代理人は出来ませんし、司法書士の先生みたいに不動産の登記の申請も出来ません。

ですが、「行政」に絡んでくることは行政書士の仕事です。

実際の生活の中で多くの申請や届出は行政にすることが多いです。
あと、「行政」というのは市役所とかの役場だけではなく、実は様々な施設が行政の一部になっていることがあります。

つまり「生活」=「LIFE」に密に関わることが出来るのが、行政書士です。

行政書士の使命は「LIFE」をサポートするという信念のもと仕事をし、様々な方の価値観を理解し、実現に向けてサポートすることです。

その中で、裁判とか登記とかになった場合は、優れた弁護士の先生や司法書士の先生をご紹介しています。

ちょっと前置きが長くなりましたが、そういう想いのもと今回は「LGBT」についてブログを書きます。

(LGBTと性同一性障害について)

今回は当然法律に関する内容を書いていきますが、そのうえで各用語の定義の理解が必要です。

各ジャンルで法律の適用可否が変わってきます。

「LGBT」「性同一性障害」どちらの単語も、最近では割と耳にするもので決して珍しい言葉ではありません。

この2つは内容が違います。

まず「性同一性障害」から説明しますと、性同一性障害とは、自分が意識している「性」と身体の「性」が一致しないことです。

法律上の定義はこのようになっています。

「この法律において性同一性障害とは、生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、心理的にはそれとは別の性別であると持続的な確信を持ち、かつ自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意志を有するものであって、そのことについてその診断を的確に行うために必要な知識及び経験を有する二人以上の意思の一般に認められている医学的知見に基づき行う診断が一致しているものをいう。」

性同一性障害者の性別の取り扱いに関する法律 第2条

重要な部分としては「心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的な確信を持ち、かつ、自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意志を有する」のところで、例えば、身体は男だけど、心は女であると確信を持っていて、心の性に自分を適合させようとする意志があるものです。

細かく説明すると「身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意志を有する」が重要です。

「身体的」「社会的」に心の性別に適合させようとする意志を有するということで、後で説明しますが、法律的な色んな要素が絡んできます。

性同一性障害の方の割合は人口の2,800人に1人くらいで、そこまで多くはありません。

次に「LGBT」について説明します。

「LGBT」の人口の割合は高いです。

13人に1人くらいで、左利きの人口の割合は10人に1人くらいなので、それとあまり変わりません。

職場やクラスの1人か2人くらいは居るってことになります。

「LGBT」はそれぞれの頭文字をとって構成されています。

・L レズビアン(Lesbian)

・G ゲイ(Gey)

・B バイセクシュアル(Bisexual)

・T トランスジェンダー(Transgender)

それぞれについて書いていきます。

○レズビアンについて

レズビアンとは、「女性同性愛者」を意味します。

女性として生まれ、身体が女性で心も女性と自分で理解している場合は「シスジェンダーのレズビアン」、男性として生まれ、心は女性と認識している場合は「トランスジェンダーのレズビアン」と定義されてます。

○ゲイについて

ゲイとは、「男性同性愛者」を意味します。

これもレズビアンと同じく、男性として生まれ身体が男性で心も男性と自分で理解している場合は「シスジェンダーのゲイ」、女性として生まれ、心は男性と認識している場合は「トランスジェンダーのゲイ」と定義されてます。

○バイセクシュアルについて

バイセクシュアルとは、「両性同性愛者」を意味します。

男性と女性のどちらも恋愛対象になります。

○トランスジェンダーについて

トランスジェンダーは「自分の性に違和感を持っている人」を意味します。

例えば、レズビアンやゲイ、バイセクシュアルは自分の身体の性を認識しています。

ですが、トランスジェンダーは自分の身体の性に違和感を持ち、男性でも女性でもあると感じたり、男性でも女性でもないと感じたりします。

これは「性」の持つ役割に違和感がある状態です。

ですので、けっこう性同一性障害と同じと思ってる方も多いですが、違いとしては性同一性障害は心の性に自分を身体的、社会的に適合させようとする意志を持っていますが、トランスジェンダーは適合しようという意思がないところです。

自分の思ってる性で生き続けたいと考えている方です。

(まとめ)

今回は定義を書きました。

最近は広く認知され、理解も深まっていますが、まだ詳しい内容を知らない方も多いと思います。

私自身は、身体と心は男性ですが、東京時代の友人に身体と心のずれがある人がいました。

凄く優しくて素敵な方で、一緒に呑みに行くと楽しかったです。

今回の最終的なゴールは、LGBTや性同一性障害の方が安心して生活できるため法律上の側面で、こんなことが出来ますよ!という内容です。

次回から書きますが、パートナーシップ宣誓制度というものがあり、福岡県は、福岡市、北九州市、古賀市のみで、残念ながら久留米市は入ってません。

少しずつ広がってますので、今後の展開が楽しみです。

ですがたまに、そういう方々を差別する人がいます。

凄く悲しい気持ちになります。

生きづらくて自殺する方の自殺率も非常に高い事実もあります。

そういう社会を作ってはいけません!

行政書士の立場からブログでヒントを書きたいと思いますので宜しくお願い致します。

次回は「LGBT ②」についてブログを書きますのでよろしくお願いいたします。